10月の言葉

田畑は雑草によって損われ、人間は貪欲によって損われる

「雑草」とは何か。

手元の広辞苑を開けば、「自然に生えるいろいろな草。また、農耕地で目的の栽培植物以外に生える草」とある。

「自然に生えるいろいろな草」ということは「雑草」という名前の草はどこにもないということである。

しかし、人間が作る畑で勝手に生えてくる不都合な草がある。そして、その草を放っておけば、やがて畑は荒れてしまい、私達が食べようと育てた作物は収穫できなくなる。

だからこそ私達は勝手に生えてくる「不都合」で「邪魔」な草を「雑草」と呼んでいるのだろう。

 

「貪欲」とは何か。

手元の広辞苑を開けば、「非常に欲がふかいこと」と書かれている。

人間は欲が深い生き物だと言われる。それは当然で、食べなければ生きていきないし、食べるためにお金も稼がなくてはいけない。お金をより多く稼ぐためには「もっと、もっと」という「向上心」が必要である。

いわば「欲」がなければ生きていくことは、特により良く便利に快適に生きていくことは難しい。

が、同時に「欲」は私達の身を滅ぼす。なぜなら欲に限りはないからである。

お金を得れば「もっと…」と思い、恋人といれば「離れたくない…」と思う。まさに「満たされる」ということがない。

そして満たされない心を埋めるために何かを求め、他人を、さらには自分を傷つけてしまう。

 

では、私達が本当に満たされるもの、本当に「欲」しいものは何か。そのことを考えなければならない。